『ものづくりを再発見』(旭工業(有) 嶋さん)

料理×ものづくりで新商品開発

(旭工業(有) 嶋さん)


嶋さんは、産業機械用カーボン(炭素)の加工を行う旭工業(有)で働くベテラン職人だ。
鉛筆の芯に似たカーボンを削る職人の嶋さんの手先はいつも真っ黒。その手には、培った職人技が詰まっている。平日は若手職人の育成や働きやすい環境づくりに奮闘。休日は趣味の魚料理の腕を磨いている。料理を始めたきっかけは、高校時代にスーパーの鮮魚売場で、魚をさばくアルバイトをしたことだった。それまで料理の経験は全くなかったが、「お客様にものを届ける仕事を雑にしたくない」との思いから技術を磨き、今では魚の盛り合わせを作ることが特技となった。
お客様を思いやる姿勢は、現在も仕事をする上で大切にしている。例えば、自社製品であるカーボン製の鍋やプレートなどの調理器具の開発では「誰もが簡単に楽しくおいしい料理を作れるものはどんなものか」と、実際に料理をする方の目線に立ち、嶋さん自身が自宅で製品を使用して利便性や安全性の面から提案を行っている。
料理とものづくりの知識が掛け合わされた調理器具、これからどんなアイデアが生まれるか楽しみだ。

取材の申込み、問合せは工業振興企業誘致課0467-70-5661まで

旭工業有限会社