検具から精密加工技術まで、 「誠実なものづくり」で対応。

●会社紹介

弊社は先代が起こした「鋳造用木型づくり」から始まりました。創業した1977年頃は、鋳物の量産で用いられる木型の金型の需要は活発でした。木型を作った後に石膏反転し、そこへ溶けた金属を流し込むことで鋳造品ができます。木型による金型製作は職人技とされ、弊社は長年にわたり、その技を駆使して自動車部品用のプレス金型等を製造してきました。

3D CAD/CAMシステムが普及し、NC工作機械などを用いてさまざまな加工品を作る時代へ移行すると、弊社もシステムとマシニングセンターを導入（1999年）。CADで設計を行い、データをマシニングセンターに送り、プレス金型等を削り出して成形しています。
この複雑な形状を効率的かつ精密に加工する技術により、高い精度が求められる「検査治具」や自動車部品のプレス金型等、幅広く対応しております。

●事業の特長

現在、主な製造品は「検査治具」と「金型」製作に大別されます。

【検査治具】
検査治具（略して検具）は、部品の検査するために用いられる装置で、部品を検具に填め、寸法や形状などの精度を満たしているかといった作業を簡単な操作で確認できます。検査には検具のほか、ノギスやマイクロメーター、三次元測定機等が用いられますが、製造現場において、複雑な形状のものをすばやく、誰でも簡単にチェックでき、個人差による測定の誤差もないため、多くの製造の現場で検具が用いられています。
弊社はこうした優れた特徴をもった検具（主に樹脂製）を、お客様のご要望に合わせて設計･製作しています。なお、弊社は各地の検具製造会社がネットワークでつないでおり、地域間連携でお客様のご要望に迅速にお応えする仕組みを整えています。

【金型】
金型の設計・製造について長年の金型づくりでノウハウを蓄積しており、これをマシニングセンターによる部品加工技術で活用しています。
CAD/CAMシステムとマシニングセンターを駆使していますが、特にマシニングセンターは、高速で重切削を可能にする大型のモデルと、加工品位・操作性に優れた小型のモデルの2台を保有しています。これらマシンを駆使して高品質な金型製品を提供しています。

【精密加工】
弊社が得意とするのは精密加工です。具体的には100分の2～100分の3mmの仕上げ精度の要求に応えることも可能です。金属は、温度変化によって伸び縮みするため、マシニングセンターで切削加工して熱せられた金属素材が外気温によって冷えるだけで、誤差が生じてしまいます。
難易度の高い加工をするには、高度な設計技術をベースに、マシニングセンターを最適な切削条件に設定し、高精度な加工を行う技術者の経験と技が必要です。弊社の作業員は、この職人的技能・感覚をフルに使い、形状加工の状態を把握しながら仕上げていきます。精度、仕上がりはお客様から高い評価を得ています。

●その他活動・今後の展開

工場では、精密な製品を作り上げるため、現場の工具や部品の管理を徹底させることが重要と考えています。また、設計から仕上げまでの工程にさまざまな技術を蓄積し、高品質・高信頼の製品を迅速に提供できる環境を整えてきました。加えて、作業に当たる全員が「新しいものを作っていこう」という意識を強く持っており、製品開発に関わるお客様のご要望に対して積極的に提案しています。

現在は、北は仙台から新潟、名古屋、九州までと幅広いお客様とのお取引を実現させて頂いております。県外へのご対応も万全の対策を心掛けております。

製品の技術革新スピードは年々加速する中、弊社は、創業から「高い技術の継承」を大切にし、金型づくりを通じてお客様に新しい技術・製品をご提供できるよう日々挑戦しています。これからも、お客様を始め、綾瀬市地域の製造業の皆様と積極的に関わりながら、何ごとにも誠実に実践し、人とものづくりに愛情を込めて社会に貢献してまいります。